性の臨床・2
人間の性—臨床の場で必要な性の知識
河野 友信
1
1都立駒込病院内科心身医療科
pp.309-312
発行日 1980年3月1日
Published Date 1980/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918911
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はんらんする情報としての‘性知識’
情報化社会の今日,性に関する記事やニュースは新聞・雑誌・書籍・テレビ・映画などにはんらんしているので,だれでも容易に性に関する知識を得やすい状況にあり,性の解放も進み,性が必ずしもタブー視されなくなってきたというのに,臨床で性のことが問題になる患者さんの中には,信じ難いほど性についての知識を欠いた人や,誤った知識をもった人がいます.
これは,性はあくまで秘事で羞恥心を伴うものであるために,オープンなコミュニケーションができないことにもよりますし,患者さんが自分なりの解釈をして知識をとり入れるからでもありましょう.
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