性の臨床・1
臨床と性—日常臨床のなかの性問題
河野 友信
1
1都立駒込病院内科心身医療科
pp.197-200
発行日 1980年2月1日
Published Date 1980/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918886
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連載を始めるに当たって
臨床における医療行為の目標は,いうまでもなく患者のニードに応(こた)えることにあります.従来,ともすれば疾病中心(illness centered)で診断主義に偏重しがちだった医療の在り方への反省から,近年病気をもった患者中心(patient centered)の医療が主張されてきております.
そこでは問題志向的(problem oriented)であることが強調され,患者の問題は単に身体的な症状や所見に限定せず,心理的・社会的な側面から検討し,総合約に対応すること(total care)が要求されるのです.
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