マイ・オピニオン
看護教育に求められるもの
大須賀 克己
1
1成蹊大学日本グロースセンター
pp.801
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918736
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私は看護教育のなかでカウンセリングの授業を担当している.主に長時間にわたって話し合う集中的研修の形式をとっているが,時には自然に恵まれた静かな研修所で夜を徹して語り合うこともあり,学生の個人的気持ちや様々な意見もまた聞く機会に恵まれている.こうした経験をとおして感じられたことを,看護教育についての意見として述べてみたい.
看護学生の関係する大きな活動分野,生活の場を考えてみると,3つの領域に分けて考えられるのではないかと思う.1つは個人的生活の場であり,主に学生寮のなかでの人間関係についてである.2番目として,カリキュラムに組み込まれる学科が,量・質ともにそれでよいのかということ.3番目は,これは少々先のことになるが,患者の接し方やスタッフ同士の人間関係などが主な仕事となる職場の問題である.
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