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CCUにおけるプライマリ・ナーシング—その実践の試み
松木 光子
1
,
Marlene Medaglia
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.58-62
発行日 1979年1月1日
Published Date 1979/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918585
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プライマリ・ナーシングは患者に総合的・継続的看護ケアを提供するためと,CCNにこの役割にいどむ十分な機会をもたせるために試験的に私たちのCCUに導入された.私はこれらの目的のすべてが成し遂げられていると感じている.
特定の患者に対するケアの計画と実施に全体的責任をもって,看護婦たちは組織的能力の改善を示し,今や自分たち自身の意志決定能力に以前より多くの自信をもつ.患者とその家族は,プライマリ・ナースについて自分たちの信用を表明し,そして,これら看護婦たちから受けたすばらしいケアと彼女らが示した優しさについてしばしば発言している.看護ケア計画と記録は完全に意味あるものとなった.医師スタッフは,プライマリ・ナーシングの実施以来,記録の完全さを幾度となく述べている.これは,看護記録が滅多に医師によって読まれることのなかった以前と比べると完全な変化である.
この1年の試験期間の後,私たちはプライマリ・ナーシングを続けることに決定した.患者に対して継続的・総合的,そして個別的ケアを提供する効果的方法であることが証明された──そして,これは,まさに看護が行うことではないのか.
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