NURSES' VIEW
プライマリ・ナーシングを実践して
佐久間 澄子
1
1慶応義塾大学病院
pp.385
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919517
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私はチームナーシングを経験した後に,数年前から現在のプライマリ・ナーシング体制をとっている内科病棟に配属になった.看護の本質は直接的に患者のケアをすることであり,1人の患者を断片的に看護するのではなく継続的に行うことが最も重要であり,さらに看護の評価をしてゆくことである,と考えている.チームナーシングを行っていた時の経験を振り返ってみると,以下のような問題点を感じていた.
患者の把握が十分にできない.看護に継続隆がない.看護の評価がしにくい.さらにチーム内でのカンファレンスを持って,その日の看護計画を実施するようになっているが,業務量が多く実行されないことが多い.カンファレンスで問題点を出し,対策を立ててもその日のうちに実施されるかどうかわからない.責任の所在もはっきりしない.処置優先の看護になりがちで看護ケア,教育,指導は後回しになる傾向などである.
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