マイ・オピニオン
農村医療への取り組み—プライマリー・ケアの充実のために
菅野 二郎
1
1総合病院旭川厚生病院
pp.17
発行日 1979年1月1日
Published Date 1979/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918582
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旭川厚生病院は,昭和16(1941)年,貧困のために医療を受けられず非衛生的な状態に甘んじていた農民に対し,医療の手を差し伸べようとする切実な願いにより設立された.昭和36(1961)年国民皆保険となって以来,その果たす機能は他の市中病院となんら変わらないものとなったが,包括医療の立場から,農民の健康管理,農協への産業医活動,あるいは農村医学に関する研究などの面で,農村医療にかかわっている.
農村医療のあるべき姿という観点から,当院の取り組み方を述べると,まず第1に,北部北海道の地域医療計画が進められつつある現在,当院がどの分野でいかなる診療技術の集積をなすべきかということである.これについては数年来内部でも検討を加え,分担すべき診療機能について計画的に整備中である.
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