臨床実習における学び
私にとって“臨床実習”とは—体験と学びをともにして
土田 和美
1
1札幌市立高等看護学院
pp.1068-1071
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918515
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はじめに
私は1週間に4日間学生とともに臨床に行き,学生の実習を援助しながら,同時にそこから多くのことを学んでいる.私が学生に援助しようと思うことは,学びの楽しさであり,自分のことを相手とのかかわりの中から見つめて自分なりの看護観を体得できるように,ということである.
こう考えている私とともに実習に出る学生の中には‘自分の行動が果たして看護になっているのか’を自問自答し,大きな壁にぶつかり,悩み,行動できなくなってしまう人もいる.そんな彼女たちを支援しつつ,その壁を乗り越えることが看護を学ぶことだと体験していく学生たちのプロセスを,ともにできるのは私の大きな喜びである.ここにその学生のプロセスを追いながら,私にとって臨床指導とは,ということを考えてみたいと思う.
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