特集 治療の手だてのない患者への援助
理想と現実の看護のはざまで—医療から見放された患者の生活の場を考えた時
奥田 絹江
1
,
筒井 スマ子
1
,
橋本 真千子
1
,
斉藤 京子
1
1国立療養所村山病院2号棟2階病棟
pp.921-926
発行日 1978年9月1日
Published Date 1978/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918485
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はじめに
生命の尊厳が叫ばれ,医学水準が目覚ましく向上してきた今日でも,現代医学では治すことのできぬ疾患を持つ患者は多い.
医療から見放された患者の日々は,焦りと不安,痛みに悩み苦しんで,まさに医療の谷間の生活を余儀なくされていることであろう.そんな時私たち看護婦は最も重大な立場にあることを感じる.
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