ホームヘルパー跳びある記・12
たつた1人の職場 その充実と孤独
星 美代子
pp.1286-1288
発行日 1977年12月1日
Published Date 1977/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918289
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日本のホームヘルパー制度発祥の地といわれる長野県上田市で,訪問活動が始まったのは昭和33年である.そして我が国のホームヘルプ事業が制度化されたのは,老人福祉法の制定より1年早い昭和37年で,その出発当時のヘルパーの数は,全国で約100名だったそうである.現在は1万2000人が社会福祉協議会および市町村自治体管轄のもとに活動している.
私がこの職に携わって1年半が過ぎた.その間,ただ無我夢中で走り続けたように思えるのだが,‘ヘルパーとしての自分を動かしているものは何か?’と改めて自分に問い直してみるとき,‘こんな私を頼りにして待っててくれる老人たちがいるから……’と,素朴な答えではあるが,真実そう思えるのである.
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