特集 日本の看護・看護教育 私にとっての20世紀
読者に推薦された人がつづる―私にとっての100年,この時
大森文子―Fumiko Omori
高嶋 妙子
pp.628-630
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902314
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戦後の激動期を,あらゆる派閥を超えて,「看護」の軸を通した.今なお,私たちが必死で実現しようとしている自由率直な民主的組織風土を,半世紀も前につくり上げた実践者である.
公私分け目なく看護一色に塗り潰された人生に見えるが,奉仕や自己犠牲によるものではなく,看護を天職としての自己実現を勝ち得た人.遠い歴史上の人物ではなく,同じ時代を生きる先輩として,身近に親近感をもって,後に続きたくなる人である.
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