特集 准看制度廃止への展望—看護の質の向上を目指して
准看護婦制度の歴史と現状—廃止におけての展望
小島 ユキエ
1
1日本看護協会
pp.895-905
発行日 1976年9月1日
Published Date 1976/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917964
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はじめに
日本看護協会は,30年の昔,その創立にあたっての最大の目的を‘“健康の回復,保持,増進の主体者”であるすべての人びとに対し,必要な時と場所で適切な看護を提供すること’に置いた,このことは医療機関の内であると外であるとを問わず,地域社会という広がりの中で,個別的かつ継続的に行う全人的な援助をさすものであった.
従って‘看護’は画一的な流れ作業でも,繰り返しの単純作業でもなく,極めて高い創造性が求められる専門職業であることを志向し,‘看護職’の水準向上に努めてきたわけである.
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