特集 カレン裁判—‘尊厳ある死’と看護
カレン裁判—私はこう考える
死の瞬間まで‘生きつづけること’こそ……
寺本 松野
1
1聖母病院看護部
pp.804-805
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917941
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たとえ器械で生かされていても,その人の中にいのちの営みが存在すればこそ,その人は生きていると私は信じている.
私は看護の中で40年を生きてきた.数知れない人の死に出会った.そして1人1人の死の場面に人間の力の及ぶことのできない死の神秘を感じ,死の厳粛さの前に襟を正し,人の生涯の最も価値あるものとして臨終を見守ってきた.
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