特集 カレン裁判—‘尊厳ある死’と看護
カレン裁判—私はこう考える
生命をめぐる慟哭
大渡 順二
1
1保健同人社
pp.800-802
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917939
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私はニュージャージー州の最高裁がカレン嬢の安楽死を認める判決を下したあと,問題は連邦政府の最高裁に移され,これから本番の最終審にはいるのかと思っていた.だが上告もなく,決定判決になってしまったのが,まず第1の不満である.
私は,繰り返し,機会ある毎に強調しているのだが,法は最低の倫理でしかないことを,いまあらためて強調したい.
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