特集 障害児のノーマライゼーション
重度心身障害児病棟で経験した2年間
犬山 由美子
pp.400-405
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902876
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はじめに
人は,生まれた時は誰もが無力で,多くの人の手に支えられ,多くの人の愛情を得て,生きていきます。誰しもそうして生きてきました。時に,ひどく傷ついたとしても,また,どこからか暖かい手がさしのべられ,支えられて,人は成長し生きていきます。
時に,心身にハンディのある人も生まれます。ハンディがある児を妊娠・出産した時,母親をはじめ家族は大きく揺れ,不安や迷いを感じます。しかし,それとは関係なく,新しい命は,そのからだを100%として,自分を生き続けていきます。
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