特集1 —ナースも患者も気持ちいい—臨床看護の用具と工夫
重度心身障害児の吸入補助器
森岡 睦子
1
1鳥取県立皆生小児療育センター
pp.416-418
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906026
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当センターにおいては,ここ数年,超重症児および準超重症児の入所が増加してきた.その結果,持続・スポット薬物吸入が欠かせない医療処置の1つとなってきた.
重度の心身障害などで,ヘッドコントロールができない児の吸入を確実に行なうために,これまで看護婦が吸入器を持って行なってきた.しかし,病児が多い時,日常の看護で看護婦がかかりきりになれないことがある.そんな時,よい補助用具がないだろうかと考えていた.だが,具体的なイメージも特になく,ただどうすればよいのかと考えあぐねていたある日,児のベッドの柵に手が触れた時,この柵を利用できないだろうかと思い当たり,ベッド柵に固定する吸入補助器を検討・製作したので報告する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.