特集 なぜ看護婦であり続けるのか
自らとの戦いと葛藤のなかで
磯岩 寿満子
1
1東京大学医科学研究所付属病院
pp.980-984
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917344
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なぜ看護婦を辞める者は多いか
臨床看護婦として10数年,この間‘なぜ看護婦であり続けるのか’正直なところ真剣に自問してみたことはありませんでした.どんな職業で自分の生活を築いていくか,その選択に迫られたとき,私は積極的に看護婦の道を選び,その道で自分の人生を開拓していきたいとの強い意志で看護婦へのスタートを切りました.
他の職業を選んでいった人たちもまた同じようにそれぞれの人生観のもとで社会人としてスタートしたものと思います.そこには当然その人の生活,人生そのものの基盤があり目標があるのであって,どのような職業であれ労働することが生きることへとつながっていると思います.
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