ベッドサイドの看護
長期療養結核患者の自立への援助
山崎 泰子
1
1神奈川県立長浜療養所
pp.645-647
発行日 1974年6月1日
Published Date 1974/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917033
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近年,結核症の治療は化学療法や外科療法の進歩により治癒形式は著しく短縮してきている.また結核対策の充実により患者数は減少し,結核の推移は特定階層への偏在,耐性菌感染,副作用などがある.
自覚症状が少なく自己を取り巻くすべてから切り離されて社会的・経済的・精神的に拘束され,種々の葛藤に耐えて22か月を経過し退所を目前にした患者について報告します.総合看護・継続看護の必要性が叫ばれて久しいが,看護の面での保健所との提携もされていない現状である.当所の看護体制はチームナーシングを取り入れ,慢性疾患という特殊性を考慮し,補助的に長期の受持制を併用している.
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