2色ページ 統計
平均寿命の推移
沢井 章
1
1厚生省統計調査部総合調査室
pp.1589
発行日 1973年12月1日
Published Date 1973/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916835
- 有料閲覧
- 文献概要
生命表とは,ある集団のある期間内における死亡状況が,今後不変と仮定した場合,各年齢のものが,平均してあと何年生きられるか(平均余命),人口構造はどうなるかを示したものである.とくに0歳の平均余命(平均寿命)は,しばしばある時期における保健福祉水準の指標として用いられる.
日本人の平均寿命は,明治24-31年では,男42.8年,女44.3年で,終戦直後まで50年を越えることがなかった.しかし,戦後における平均寿命の伸長は著しく,昭和25年には女が,昭和26年には男が,それぞれ60年を越えた.その後,伸びはやや緩慢になったとはいえ,着実に改善を重ね,昭和46年には,男70年,女75年を突破し,英米独仏などの欧米諸国の水準をほぼ抜き,世界の長寿国グループの仲間入りをした.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.