- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国の平均寿命における男女差の動向を,戦後最初となる第8回(1947年)完全生命表から第21回(2010年)までみると,第8回の平均寿命は男50.06年,女53.96年,男女差が3.90年であった.第12回(1965年)は男67.74年,女72.92年,男女差が5.18年,第20回(2005年)は男78.56年,女85.52年と平均寿命が延伸し,男女差も6.96年と拡大した.第21回(2010年)は男79.55年,女86.30年となり,男女差が6.75年であった.最新の平成25(2013)年簡易生命表における平均寿命は男80.21年,女86.61年となり,男女とも80年を超えた.男女差は6.40年となり,縮小傾向にあるが,まだその差は6年台を維持している.
一方諸外国について2014/2015年「国民衛生の動向」平均寿命の国際比較(表1)からみると,男女差が6年を超えている国の一つであるロシア(2012年)の平均寿命は男64.56年,女75.86年であり,男女差は11.30年と最も大きな値を示している.次に,韓国(2012年)の平均寿命は男77.9年,女84.6年,男女差が6.7年,フランス(2013年)においては男78.7年,女85.0年,男女差が6.3年,フィンランド(2013年)のそれも男77.8年,女83.8年,男女差が6.0年を示し,わが国と同様6年台となっている.男女差が小さい国としては,スウェーデン(2013年),アイスランド(2012年)が挙げられ,スウェーデンの平均寿命は男80.09年,女83.71年,男女差が3.62年,アイスランドのそれは男80.8年,女83.9年,男女差3.1年であった.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.