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成人専門看護婦論
杉森 みど里
1
1元高等看護学校
pp.1526-1533
発行日 1973年12月1日
Published Date 1973/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916825
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はしがき
看護学が小児・母性・成人と分類整理されて,教育課程内に体系化されたのは昭和42年のカリキュラム改正からである.母性はもちろんのこと,小児看護学もその専門性から,専門職化への未来展望に具体性を示しつつあるなかで,成人看護学はその新設発想の漸新さにひきかえ,現実の内容混迷は著しい.ことによると,旧カリ時代へのUターンさえきたしかねない,と心配する声さえ聞かれる昨今である.
看護学校において,だれが,何を,どのように成人看護学を教えるか,という講師会も既に7回を重ねた.しかるに,現実は厳しく,その進展は遅々たるもので,このあたりで原点にもどって整理する必要もありそうな気がしている.この機会をそれに当てると同時に,‘成人専門看護婦’なる耳慣れぬ幻(イメージ)のぼうばくとしたベールを1枚でも取り除けたら,望外の収穫としたい.
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