看護の潮 夜間の看護
専門夜勤看護婦
湯本 きみ
1
1聖路加国際病院
pp.18-19
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912926
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聖路加国際病院で専任夜勤看護取締(聖路加国際病院では,婦長は1名で,病棟婦長はなく,その代わりに看護取締という名称になっている。)がいつごろから,あったかということは,はっきりした記録はありませんが,私が昭和の初め,学生で夜勤の実習をしていたころからありました。そのころは看護婦の勤務時間も長く,夜勤看護婦は夜の7時から翌朝7時までという,12時間にわたった勤務をしていたわけです。しかもこれを4週間継続します。当時は夜勤婦長が1名で十分にそれを全うしたわけですが,戦後はいろいろと病院の改革がありまして,看護婦の勤務時間は3交代で1日8時間と大きく変化しました。夜勤看護取締の勤務時間は,午後4時から12時,12時から翌8時までという交代勤務になりました。週1回の休日,または有給休暇などは,各病棟看護取締と主任看護婦の一部のものが,これを代行いたします。
夜勤看護業務は患者を静かに寝かせることと,患者の安全を守ることですが,このほかに患者はいろいろの苦痛や,不安の状態を訴えて,ときにはまた,そのほかに昼間と同じように継続して処置を行なったり,観察をしなければならない,また測定をするなどということがありますので,一般に病室が静かになるのは,だいたい10時以後になります。
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