発行日 1946年11月15日
Published Date 1946/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906132
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戰後あらゆる方面にわたり教育の刷新が計畫されてゐる中に,醫學と共に戰後復興に最も重大な役割を持つ看護の教育も亦新しい第一歩をふみ出さうとしてゐる。此の時振り返つて從來の我々の姿を眺める時,極く一部の例外を除いて,日本に於ける看護婦の社會的位置は非常に低く社會の目は侮蔑的であり,その職業は賤しい物であるかの如く考へられてゐる。看護婦が斯く冷い眼で眺められ,又看護の職が賤しめられてゐる事は,
1.看護婦自身の無自覺
2.看護婦教育制度の缺陷
3.日本人の保健衞生觀念の低劣
4.醫者の看護及び看護婦に對する認識の誤
5.看護婦養成に良き指導者の不足
等の原因が擧げられる。
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