ベッドサイドの看護
脳血管障害による嚥下困難・排尿障害のある患者の看護
生地 マサ子
1
1金沢市立病院内科病棟
pp.1261-1265
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916773
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文明の発達と生活環境の変化に伴い成人病も年々増加しているが,そのなかでも脳血管障害は代表的なものといえる.とくに老年層に多くみられるが,青壮年層に認められることもめずらしくない.この障害患者の大半は特異な後遺症を残し,再起するまでには相当の時間を必要とするため,この病気にだけはなりたくないと念願する人々が多いのも当然であろう.一度罹患すれば,老人層においては家族の厄介者となり,若年層では社会復帰への悩みも多くその解決は容易ではない.ここに壮年にみられた脳血管障害(ワレンベルグ症候群)*による嚥下困難・排尿障害の1症例を紹介して,その看護ケアについて報告し,皆様のご批判を得たいと思う.
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