学会印象記
リハビリテーション・ナーシングを積極的に—第10回日本リハビリテーション医学会に出席して
沼上 絹代
1
1神奈川県立身体障害者更生指導所
pp.1004
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916727
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さる5月24日より3日間,新緑の美しい森の都仙台の東北大学記念講堂において,第10回日本リハビリテーション医学会が開催された.幸い出席でき,高度なリハビリテーションの研究発表,シンポジウム,パネルディスカッション,セミナーなど,活発な討論を聞き,最新医学の急速な進展や社会学的視野の広さに,看護婦としてリハビリテーション看護の研究を深めたいと痛感した.
パネルディスカッションとして,土屋弘吉教授司会による‘手術直後の義肢装着法’などあげられ,看護婦の分野である手術後の経過観察は,医師より看護婦に,リハビリテーションチームのメンバーとして大きな期待を寄せられていた.リハビリテーションチームの一員として出席したが,その責任の重大さを感じた.今後もこのようなリハビリテーション医学会には,医師・PT・OT・心理と専門職の人だけでなく,各施設,病院の数多くの,看護婦が積極的に出席し,他の分野との横の連携をとりつつ,今後のリハビリテーション・ナーシングがより深まることを希望する.
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