動き
第10回日本てんかん研究会に出席して
高橋 良
1
Ryo Takahashi
1
1長崎大学医学部精神神経科
1Dept. of Neuropsychiatry, Nagasaki Univ. School of Medicine
pp.537-540
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202620
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第10回日本てんかん研究会(1976)は福島医大神経精神医学教室熊代永教授を会頭として昭和51年10月29日から30日に亘って郡山市磐梯熱海温泉の磐梯グランドホテルで行なわれた。会場となったホテルは郡山と新潟を結ぶ国鉄磐越線にあり,磐梯山や猪苗代湖のあるのどかな沿線の一つ磐梯熱海という駅の前に突然大きく立ち現れた感があった。このホテルはこの地方一帯の人々の保養所の役目を果たしている模様で,遊戯場やショウ劇場や,みやげ店などにかなりの部分をさいており,会津磐梯地方のレジャーランドといった風であった。
しかし会場は広く静かで,ここにてんかん研究を通じて集まった300人余の人々が,熱心に発表と討論を行なった。プログラムは3つのシンポジウムと2つの特別講演からなっていたが,全員に机が用意され,記録に便利であったし,時々出されるコーヒーを飲みながらの討論などは,いつもながらてんかん研究会ならではの雰囲気であった。
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