臨床における研究の展開
ブラウン(患者ケアの問題点と新しい方向)を読む
東京看護学セミナー有志
pp.38-45
発行日 1971年5月1日
Published Date 1971/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916021
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意志統一のために抄読会をもつ
*一つのテーマが決まって,これから研究にとりかかることになったわけだけれども,ずっと各自が病院で行なっている入院時のオリエンテーションを,ピックアップして持ってきて,反省したときに,ほんとうにいいオリエンテーションというのは,いったいなんなのかということを評価する場合に,患者さん自身が病院という慣れない環境に適応するのに役だつオリエンテーションなのか,それとも働く私たちの便利のために,患者を早くならしちゃおうという,そういう観点からするオリエンテーションなのかということが,まず問題になったわけですね。
そこでの討論では,前者のほうが大事なんじゃないかということになったのだけれども,それじゃいったい実際にその患者さんが入院するということが,その患者さんにとって,いったいどんな意味をもつのかということを,きちんとみんなで意志統一をしたほうがいいんじゃないかということになった。
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