特集 差別のなかの患者処遇—身障者・精神病者・らい者
手記・新田君の訴え
pp.36
発行日 1971年5月1日
Published Date 1971/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916020
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親たちは何も知らない。
重度障害者をもった親は何を考えてセンターに入れるのか。センターの外部だけを見て,その子の将来も考えずに入れるとしたら,障害者にとってこんなざんこくなことはありません。現在,センターに入っている子どもはまるで実験材料です。ろくに訓練もされず,一日中一つのオリにとじこめられ,暖房がきいて,あたたかいとはいえ,寒いから風邪をひくからといって医者,看護婦が秋から春にかけて一度も外には出さず,日にもあてず,これでは,ますます微弱者を作るばかりです。
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