グラフ 看護界ニュース
ブラウン博士来日,他
pp.136-141
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916937
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“ブラウン・レポート”の著者として 日本の看護界にも名高いアメリカの社会学者エスター・L・ブラウン博士が11月6日来日した.ブラウン女史は 1948年に公刊されたいわゆる“ブラウン・レポート”によって 将来の看護活動の展開 とくに看護教育の方向づけを示唆する報告をして 看護界に大きな反響をよんだ人で その後も社会における看護の必要性 医療チームのなかで果たす役割などについて 社会学的な視点から鋭い分析と批判を加え 看護教育のあり方や業務体制の改革のための問題提起をしている.
今回の来日は 観光旅行が主な目的であるが 長年の知己である小林冨美栄・日本看護協会長のお世話で 日本の看護関係者との会合にも出席して とくに第4回日本看護学会教育管理分科会では“ナースの卒後教育について”と題する特別講演を行い 参加者に多くの感銘を与えた.70歳を越えた人とは思われぬほど元気で京都・奈良など各地を旅行し 24日帰国した.
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