セミナールーム・心療内科
精神分析(Ⅱ)—夢判断:無意識からの呼びかけ
石田 行仁
1
1専売公社東京病院
pp.62-63
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914713
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夢とは,字引きによれば『睡眠中に見る幻像。周礼,春官,占夢「以日月星辰,占六一之吉凶,一正一,二霊一,三思一,四寤一,五喜一,六懼一」(字源:大正12年印刷)』また昭和10年印刷の辞苑では『睡眠中に現(うつつ)のやうに種々の事物を見る事。睡眠中に意識を半ば復活した現象で熟睡前後の半唾の時に多く,大部分は視覚的の性質を帯びてゐる。精神分析の大家フロイトは「夢は少年時代に抑圧された性的願望の象徴的満足である」と説いた。』となっている。いずれの字引きも筆者が中学1年の時買わされたもので,前者は漢文用,後者は国文用である。息子(中学1年)の小さな百科事典では,脳波(逆説睡眠:夢と関係あり)の話やフロイトがもっと長く引用されているが,筆者の家の字引きのなかで,夢に関する記述では,昔のものが数段まさっているのはどうしたことか……。
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