M.S.W.の目
グループ活動で活気のでた分裂病の娘
中島 さつき
pp.64
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914714
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40才になったきみ子は今から18年前,22才の時に精神分裂病と診断された。近くの大学病院に通っているうち27才の時に結核となり,その頃健康保険が継続して使えなかったので,経済的にも苦しく入院して治療ができなかった。医者にかかったり,かからなかったりですっかりこじらせてしまった。
父(71才)は大工で年をとって高い所で仕事ができなくなり,この正月から喘息がこじれ家の中で休んでいる。義母(49才)がパートで働いて家計を支えている。保健所のMSWが知ったのは保健婦の紹介で,義母と2人精神衛生法第32条の申請に来た時であった。
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