ニューヨーク留学記・8
泣き出したくなった失敗
稲岡 文昭
1,2
1神奈川県立芹香院
2ニューヨーク大学看護学科
pp.92-93
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914208
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それから2〜3日したある日の申し継ぎ後,Head Nurse(主任)から,Aさんはけさの7時から24時間蓄尿を開始したから,Morning Careに行った時,念のためもう一度説明しておいてくれと言われました。
先日の失敗にこり,それ以後指示が出されるたびに,軍隊式に復誦することにしていました。この時はまず間違いなく意味がとれたつもりですが,それこそ念のためにと思い,“尿を捨てないで,明朝7時まで蓄めておくのですよね”と言おうとしたが,“捨てる”という単語が思い出せない。次の瞬間ひらめいたのは“ABANDON”。I should explain not to abandon his nrine to Mr. A, shouldn't I? とやったら,Head Nurseはじめ詰所にいたナースたち足をならし大笑い。
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