内科医のための小児診療の手引き
泣きやまない乳児
小出 亮
1
1国立小児病院内科
pp.600-601
発行日 1971年5月10日
Published Date 1971/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203611
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まず診断にあたって
外来にかけ込んでくる母親は,「赤ん坊が泣いてばかりいる」という訴えをする.それは,泣き出すと,なかなか泣きやまないことなのか,頻回に泣くことなのか,全く笑い顔を見せないのか,一体普段とどんな風にちがっているのかを問い正さなければ本態はつかめない.
啼泣という現象を症状と決めてしまうと混乱することが多い.それには母親のペースにまき込まれないようにしなければならない.常日頃,その母親の性格を知っておくことも乳児診療の上では大事なことである.
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