鏡下咡語
補聴器残念録余聞
大和田 健次郎
pp.850-851
発行日 1999年11月20日
Published Date 1999/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902070
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高齢者の補聴器必要人口に対して,その使用者は10%にも満たないのは,補聴器に対する正しい認識がないからである。難聴で不自由している多くの高齢者は,不自由を軽減する方法があるのに実現していないのを残念に思っている。この改善には現状を知るとともに何が支障になっているかを考えることが大切である。この件について,1985年に私が補聴器残念録として発表したとがある。その後15年が経過したが基本的に進歩したとは思われないので余聞として記すことにした。老人の愚痴として聞いて頂き,これが今後何かの進歩に繋がれば幸いである。
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