特集 終末期患者の看護
死を前にした生命について考える
鎮目 恭夫
1,2
1日本物理学会
2日本科学史学会
pp.14-18
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914182
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終末期にある患者に対して,その生命が終末期にあることをすでに知っている看護者は,どんな態度と心構えで看護すべきか?本誌のこの特集は,この問いをめぐって企てられたものだと聞く。おそらく,この問いに対しては,経験を積んだ医師と心理学者とが多くの具体的・実務的な答えや示唆を与えてくれるはずである。私は医師でもなく心理学者でもなく,生物物理学出身の一思想家である。その私がここで扱う問題は,宗教家や哲学者が扱う問題と深く重なりあっているが,その扱いかたはたいていの宗教家や哲学者とはかなり異なっているであろう。
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