特集 新潟で起こったこと—看護婦の夜勤体制問題
一般県民の声 私たちはよい条件で治療を受けたい
戸島 圭祐
pp.38-40
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914113
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これほどの悪条件におかれているとは
「看護婦さんたちがストライキをする」と聞いて驚いた私は,彼女たちがおかれている実態を聞いて二度驚いた。風邪をひいたとか,胃の調子が悪いとかいって,たびたび病院のお世話になりながら,こんどの闘争がおきるまで,看護婦さんたちの勤務条件が,一体どんなものであるのか,全く知らなかった。ツンとすまして,テキパキと処置していく,白衣の彼女たちが,最低の労働条件のもとに泣かされているのを知らなかったのである。
新潟県立病院の場合,看護婦さんたちは,1か月最低10回,多い人は,月に15回もの夜勤をしているという。しかも,多くの病棟では,数十ものベッドを1人の看護婦さんが受け持っているという。
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