東西南北
夜勤
久我 雄四郎
1
,
竹内 義夫
2
,
富田 敏昭
3
,
皆川 あや子
4
1定点気象観測船“のじま”
2西武鉄道池袋駅
3日本警備保障
4ニッポン放送・放送部
pp.9
発行日 1969年8月1日
Published Date 1969/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914561
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気象の勤務は24時間オールワッチ(船員用語)である。当直明けといっても街へ映画やショッピングに行けるわけではない,しめっぽい毛布にくるまって寝るのが最高の楽しみである。
風が吹けば桶屋がもうかり,雨の降る日は天気が悪い,気象屋さんは雨が降ろうが,風が吹こうが,海がしけようが,暗い夜空と測器とにらめっこである。台風でも近づけば気象報の受信もしなければならない。ピ・ピーピーとスピーカーから流れる電波と,ヒューヒューとなるマストの音を聞きながら,暗い空をながめているのは気持のよいものではない。
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