統計
乳児死亡率の国際くらべ
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913641
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わが国の乳児死亡率を出生千対でみると第1図のごとく,昭和22年から39年の18年間に76.7から20.2へと約4分の1に減ったが,特に1ヵ月以上の乳児死亡率の減少の影響が大きい。諸外国でも第2図のごとく減少を示しているが,第3図のごとく,1ヵ月以上の乳児死亡率の減少が全体の乳児死亡率の減少に大きく作用している。さらに,死因構造の面からみると第4図のごとく,いずれの国でも同様に,どの死因によるものも大体減少しているが,不慮の事故や先天性奇形によるものは減少しにくく,伝染性疾患(特に下痢・胃腸炎)によるものは減少が大きい。なお,乳児死亡率を正しく国際比較するためには死産も考慮しなくてはならない。
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