統計
社会保障の国際くらべ
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1965年12月1日
Published Date 1965/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913795
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わが国の社会保障給付費は,昭和33年度に5041億円であったものが,昭和38年度には1兆1615億と倍以上となった。これを国民1人当たり給付費ちよび国民所得に対する比によって年度推移をみると第1A図,第1B図のごとく伸びている。しかし,1960年でこれらの国際比較をしてみると,第2A図,第2B図のごとくで,わが国の給付費が極端に少ないのが目立っている。そして,さらに事故別に内訳てみると第3図のごとく,各国の構造の違いが大きくわが国では老齢,廃疾,遺族に対する給付が特に少ないが,これは,社会保障の発展段階のほかに各国における社会保障の歴史的沿革の特殊な社会経済的条件の差異が強く響いているといえよう。なお,ちなみに収入源をみると第4図のごとく,わが国では被保険者の負担が割に大きい。
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