統計
死亡率の国際くらべ
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912006
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最近では日本の死亡率が人口千対7.4であるのに対し,上記諸外国は9〜11というところである。これはいうまでもなく,これら外国では老人の人口が多いためであり,訂正死亡率にすると日本の死亡率の方がまだまだ高い。本来,国際比較をする際は年齢別死亡率でみるべきであるが,上図では年齢別死亡率を3つの年齢層で代表させたものである。まず,全死因死亡率の国際くらべでは,50〜54歳のアメリカとフランスの男を除き,まだ日本が高率である。特に1〜4歳では差異が大きい。また,各年齢層における日本の10大死因の死亡率について西ドイツと比較すると,日本はまだ肺炎,結核,胃腸炎など伝染性的疾患による死亡率が高い。特に1〜4歳の事故,20〜24歳の自殺50〜54歳の脳卒中と心臓病の差異が目だっている。
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