統計
病院病床の国際くらべ
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913736
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わが国における病院病床数の年次推移は第1図のごとく,最近の8年間に精神病床は3倍,一般病床は2倍に増加した。なお,一般病院数の年次推移は第2図のごとくで,規模30〜299床の病院の増加が一般病床の増加に大きく響いているといえよう。このように,精神病床や一般病床が増加したにもかかわらず,両病床の利用率(年間平均でみて病床のなん%が入院患者で占められているかを示す比率)は第3図のごとくかえって増大し,特に精神病床の不足は目立っている。次に病院病床の状況を外国と比べると第4図と5図のごとく,アメリカなどは比較的規模の大きい病院をもち,ソビエトは小規模の病院を数多くもっている。そして,概して外国に比べて日本は精神病床が少なすぎるといえよう。また,第6図によって,病院病床保有率の高い国が,必ずしも最近の増加によったものでないことがわかるだろう。
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