統計
人口ピラミッド国際くらべ
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913462
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縦軸を年齢階級,横軸を人口とし,左側に男,右側に女の人口を示した図表を人口ピラミッドという。最下段中央のフィリピンの人口ピラミッドは,その典型である。ピラミッドの形は年年の出生数と年齢別死亡率とによってきまる。人口ピラミッドは大別してフイリピンの如き典型(人口増加型)ピラミッドの底がせばまったイタリアの如き「つり鐘型」(人口停滞型),さらにピラミッドの底がつぼまった「ねぎぼうず型」(人口減少型)となる。なお,19才までの各年齢階級では男の人口が多く,それ以降の年齢階級では女の人口が多い。また,40-44才を中心として人口が異常に少ないのは第二次大戦の影響である。次に,幼少年齢,生産年令・老人の年齢3区分でみると下段の左右の図の如く,日本は男女とも0-14才(幼少率)が約3割,60才以上の老人が約1割で,まだ欧米より人口の老齢化が弱い。
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