特集 看護婦不足の現状と対策
座談会
看護婦不足の実情と対策
石原 信吾
1
,
渡辺 卓三
2
,
鈴木 武雄
3
,
原 俊夫
4
,
竹田 忠雄
5
,
井上 清平
6
,
夕部 講寿見
7
1虎の門病院
2県立加茂病院
3芳賀赤十字病院
4北多摩昭和病院
5市立川崎病院
6富士重工業大田病院
7府立洛東病院
pp.22-35
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202417
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
頭の痛い看護婦あつめと引きとめ
石原 きょうのテーマは"看護婦,不足の実情と対策"ということで現在の病院はいろんな悪条件の中で運営していまして,その悪条件の中でも,人不足という問題が,どの病院もみんな頭を悩ましている問題だろうと思います.しかしこれは病院だけではありませんで,現在すべての企業が大企業を含めてこの問題に悩んでおりまして,それが特に中小企業でひどい。病院は中小企業ですから,特にひどい場所にある。それと同時に,病院の従業員の場合,その労働源というのが,非常に閉鎖的になっておりまして,いっそうそういう問題がひどい形でおっかぶさってきている。その中でも,特に看護婦不足という問題は,病院に現実にふりかかっておりまして,病院はこれをどうしていいか途方に暮れているというのが実情だと思うのです。そこで,こういう状況のもとで,各病院でこの看護婦不足の状況がどうなっているか,それをどうしているか,あるいはどうしたらいいかというような問題を,いろいろお伺いしたいと思います。ちょうど病院管理研究所の院長および事務長コースの研修が開かれておりまして,非常にいい機会ですから,いろいろな形の病院やいろいろな地方の実情,その他対策などについてお話しを伺えたらと思います。まず不足の現状について,渡辺先生ひとつ。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.