声 看護婦寮
看護婦寮新設にあたり訴える
東大病院看護婦新寮対策委員会
pp.63-64
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913532
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今,全国的に文部省系の大学付属病院を中心に看護婦寮の新設計画がすすめられています。そのことは,今まで長い間,看護婦があまりにひどい寮に,文字通り収容されていたことから考えれば,実にうれしいことです。
当病院も,看護寮は,病院を一部改造したり,または昼でも電燈をともさなければあぶなくて歩けないような木造の古い建物の“火災予防法違反”というレッテルつきのまま,しかも16畳に6人すまわされ,10数年も放置されてきたものです。平均2万円そこそこの賃金で,生活して行かざるを得ない私たちは,新寮の建設を一日千秋の思いで待ち望んでいたのです。しかし,青写真の作製と新築工事の開始におよんで,手放しでよろこんではいられない大きな問題にぶつかりました。
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