FOR STUDENTS 寮生活
学生と寮の生活
黒瀬 光子
1
1国立岡山病院付属高等看護学院
pp.67-69
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911807
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帰省中,知人に会った時,または同窓会の席上などで必ずといっていいくらい出る会話は,「今どこに?」「岡山の看護学院に」「そう,おうちを離れてたいへんね,下宿?それとも寮?」「私たち全寮制ですから」「同じ年代の人ばかりの生活,おもしろいでしょうね」「ええ,まあ」というふうに,だいたい私の友だちの3人に2人は一様に寮生活というものにいくらか憧れを持っているらしい。
そこでこの寮生活は一体どこにどのような喜怒哀楽を持っているのだろうか? まず,私の住んでいる国立岡山病院付属高等看護学院の寮は岡山駅からほど近い位置に悠然と構えた岡山病院の建物のすぐ横に,病院と同じクリーム色にチョコレート色をアクセントにしたデザインで,スマートな外観を見せている。いかにも女の城といった感じである。コの字型,3階建鉄筋コンクリート造りのこの中に,私たち学生約100人,看護婦さん約80人が生活している。学生の方を基準にして言えば,私たちは一部屋4人,部屋は入口から直接円部がみえないように4量畳半の広さの入口の間を通り中にはいる。一部屋は二段式ベッドルームと4畳半1間で,少々狭いことは認めざるを得ない。しかし私たちの生活は机とベッドさえあれば,なんとかやっていけるもので,部屋の広さについてはあまり不平もないようである。
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