原著
警察寮の栄養改善について
佐伯 芳子
1
,
佐伯 篤
1
,
奈良 一成
1
,
郷原 巖
1
,
風間 芳男
1
,
佐藤 忠三
1
,
鈴木 康夫
1
,
松崎 正輝
1
,
岩井 博美
1
1佐伯栄養学校佐伯研究室
pp.54-60
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201888
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Ⅰ.緒言
○○警察○○寮居住の警邏隊所属の警察官よりの患者発生率(特に胸部疾患)は他の寮に比し高率であり,これの原因の1つは栄養状態の不完全にあると考えられたが,確実な数字的根拠がない。
故に,現状を調査し栄養学的見地より検討し,もしその点に於いて欠陥が認められた場合に於いては栄養改善を実施する目的をもつて調査を行い,又,警邏隊員という,身体的並びに精神的に重労働であり,同時に極めて不規則で,且つ,日々に変動する生活様式を有する人々が,同一寮内に起居し,同一食事を摂取するという条件の下に於いて,経費を引上げることなく(出来得れば更に低減し)果して各人の要求量を過不足なく満し,これにより各人の身体並精神的状態及び機能の向上の実を挙げ得られるか否かを知るために本研究を行つた。
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