特集 補助金と病院経営
病院のリニューアルに補助金をどう活用したか
看護婦宿舎の新設
山田 昇司
1
1原町赤十字病院
pp.1045-1046
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901959
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最近,看護婦の確保は比較的容易になってきたといわれ,都市部の病院では看護婦不足とは無縁のところも多いと聞いていますが,私どものような田舎の小規模病院ではまだまだ看護婦の充足は十分でなく,ことに夜勤可能な看護婦の確保に頭を痛めているのが実情です.
原町赤十字病院は群馬県の北西部の山間地,吾妻郡吾妻町の原町に位置し,一般病床189,伝染病床15の小さな病院ですが,群馬県の面積の20%余りを占める吾妻郡内の広い地域から患者が来ています.職員の多くも地元の出身者で,約100名の看護婦も吾妻郡内のあちこちから車で通勤しており,看護婦の定着を図り,看護婦募集上も有利になるよう看護婦確保対策の上からも看護婦宿舎の整備は重要課題でした.1968年に建てられた木造モルタル2階建ての宿舎が病院に隣接してあり,6名の看護婦が入居していましたが,老朽化に加えて,風呂場,炊事場,洗濯場,トイレが共同使用で,諸設備や構造も不備で若者の生活様式に合わないこともあって,ワンルームマンション形式の宿舎建設の要望が数年来高まってきました.
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