アサームの旅・12
移民船で働くナースのたより—モリーシャス島
大嶺 千枝子
1
1沖縄公衆衛生看護学校
pp.92-93
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913515
- 有料閲覧
- 文献概要
モリーシャス島
“Traveller's guide to mouritius”をまだ,ほんの2・3行しか訳してないのに,second-classのMr. Amugonの好意に喜々として船に乗る。グループはインドネシヤ,香港,沖縄の移民青年団の5人で,船はまるで木葉のように揺れてポートルイスに上陸,低気圧発生で一泊予定が入り出しになったので何とも残念でならない。Mr.Amugonの税関手続を待ってpost officeや中国人街をのぞく。彼らはめざましい侵蝕力と国民性を発揮しているように見える。
少ない弗をかえるために2,3の交換所を調べたら皆少々の差がある。中国青年のYさんは安い安いでチョッピリガメツイ。しかし彼の気持はよくわかる。興味は金儲けだけといっていたが,旅をするのに節約するのは何の不思議もないのである。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.