アサームの旅・11
移民船で働くナースのたより—インド洋(その2)
大嶺 千枝子
1
1沖縄公衆衛生看護学校
pp.92-93
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913490
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インド洋(その2)
私は3冊のbed time-storyと世界童話集のアメリカ編をもって来た。しかし南アメリカの2世3世となってゆき日本,沖縄のことをすっかり忘れ,また幼ない彼らの頭に残る記憶でしか祖国のことを知り得ないとすれば,日本の童話集をもってくるべきだった。船の図書室には子供たちの本はほとんどなく,上客の図書室には,ましてやあろうはずもない。童話は子供にとってはてしない夢をくりひろげ,希望をもたせるものである。
アサームを中心にオシクラマンジューがはじまる。本当によき将来のpioneerたちである。女の子がおこってみたり,すねてみたり,アサームは裁判官にもならざるを得ない。
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