統計
人口のうごき
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911867
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一国の人口は出生・死亡と人々の入国・出国とによって,その数と構造が変化する。とくにわが国では第二次世界大戦直後の出生ブームによる高出生率と,その後の出生率の激減,これに加えて死亡率の急激な低下があいまち,人口は世界に類をみない速度で老齢化しつつある。このことは図に示すとうりである。したがって,老人対策を考えなければならないが,それより前に就学人口・就労人口の増加にともなう教育問題や就労問題が大きく横たわっている。
なお図にみられるように,わが国の人口は昭和43年ごろには1億を突破し,昭和70年ごろを頂点として,再び減少に移るものと考えられているが,昭和70年ごろより人口が減少するのは,人口の老齢化に伴う出生数の減少と,死亡数の増加の結果である。
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