ルポルタージュ ナースと結婚
女として,看護婦としての一生を
森 いずみ
pp.88-91
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913453
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戦後,女性の職場進出は目ざましく,すでに一般化され,今では900万人以上の婦人が労働に従事し,その43%が既婚婦人でしめられているこれは女性の自覚が高まったことと,日本の賃金水準が低いため夫のサラリーだけでは生活できなくなってきたことによる。しかも婦人の職種の大部分は,事務・ウェイトレスといったように,単純で補助的な仕事が圧倒的に多い。その中で教師や保母と並んで一生を技術者として喜びと誇りをもって働くことのできる看護婦は,このへんで「女として看護婦として」の一生を考えなければならない時に直面している。ここに何人かのママさん看護婦の生活を追いながら,その問題について考えたい。
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